彼の足跡を振り返るとき、避けては通れない苦難の時期が存在する。かつての相方・高橋健一の不祥事による突然の逮捕と、それに伴うコンビ解散。頂点に立ったコンビが突如として霧散したあの瞬間、周囲の誰もが彼の将来を心配した。しかし、所属するプロダクション人力舎のスタッフや仲間の芸人たちは、彼の才能を決して見放さなかった。
一人取り残された失意のなかでも、彼は決して愚痴をこぼさず、ただ前だけを見つめていた。プロダクション人力舎の温かいサポートを受けつつ、ソロとしてバラエティやピンネタ、そして演技の仕事へと愚直に向き合い続けた。あの逆境こそが、彼の中に眠っていた泥臭い役者魂を呼び覚まし、今の強靭なキャリアを切り開く原動力となったことは間違いない。