脱退劇直後のファンの心情は、絶望と混乱の極みにありました。SNS上では「ティアラ(キンプリのファンネーム)を置いていかないで」「なぜ5人で夢を叶えられなかったのか」という悲痛な叫びが溢れ、事務所への不信感とメンバーへの未練が複雑に絡み合っていました。特に知恵袋や掲示板では「どちらのファンを続けるべきか」という激しい議論が数か月にわたり展開された経緯があります。
しかし、活動再開後の両陣営の姿勢が、ファンの傷口を徐々に癒やしていきました。永瀬廉と髙橋海人は「キンプリの名前を残してくれてありがとう」という声に応えるべく、これまで以上に温かみのあるアットホームな世界観を提示。ファンとの心理的距離を極限まで縮める活動を愚直に続けました。
一方、平野紫耀らが結成したNumber_iは、滝沢秀明氏が率いるTOBEへと合流し、妥協のない本格的ダンスチューンで世界に勝負を挑みました。米国の巨大音楽フェス「Coachella(コーチェラ)」での圧巻のパフォーマンスを見たファンからは、「平野くんがやりたかったのはこれだったのか」「制限された枠組みから飛び出した意味がようやく理解できた」という納得と称賛の声が相次ぎました。
かつての対立構造や喪失感は、「形は違えど、互いに誇れる場所で輝いている」というリスペクトへと昇華され、現在では双方を応援する「掛け持ちファン」も珍しくありません。