Q1:苦悩の梨を使われた人間は本当に死に至ったのですか?
A1:後世の伝説上では内臓破裂や出血多量で死亡したと語られていますが、歴史的事実として実際の拷問で使用された記録は確認されていません。仮に語り継がれる通りの方法で使用された場合、内出血や深刻な感染症により高確率で死に至ったと考えられますが、それはあくまでフィクションの設定です。
Q2:なぜ「苦悩の梨(Pear of Anguish)」という名称がついたのですか?
A2:金属の可動部を閉じた状態が果物の「洋梨」の形に似ていたこと、そして挿入されて開かれた被害者に耐え難い苦悶(Anguish)を与える道具と宣伝されたことに由来します。17世紀初頭の記録に「Choke Pear」という言葉が登場しますが、これは強盗が被害者の声を封じるための猿ぐつわ(木製の球体など)を指していたとみられています。
Q3:現在でも本物の苦悩の梨を見ることはできますか?
A3:フランスのパリにある国立中世美術館(クリュニー美術館)や、ボストン美術館、各地の拷問博物館などに収蔵・展示されています。ただし、それらの多くは19世紀に作られたレプリカや偽物、あるいは別の用途(鍵や医療機器)で作られたアンティークであることが学術調査で明らかになっています。