露地栽培における最大の脅威、それは夏場から秋口にかけて襲来する大型台風や急な突風だ。葉が茂り、実が鈴なりになったキュウリの株は巨大な「帆」と同じ状態になり、強風の煽りをダイレクトに受ける。支柱設置の強度が不十分だと、根元から倒壊して全滅という惨事になりかねない。
農林水産省の最新の生産指導指針や被害防止マニュアルにおいても、露地野菜における風害対策の徹底が強く呼びかけられている。具体的な補強策として、構造全体の四隅から外側に向けて「控え杭(アンカー)」を打ち込み、斜めに張ったトラロープで全体を引っ張る「ブレース構造(筋かい)」の導入が不可欠だ。また、地中への刺し込み深さは最低でも30cm以上を確保し、土壌が緩い場合はクロス支柱を追加して足元を強固に固める必要がある。