歴史上、秀吉のパーソナリティは常に同時代を生きた織田信長、徳川家康と比較されてきました。江戸時代後期の随筆『甲子夜話』に収められた有名なホトトギスの川柳は、三者の統治スタイルと本質を見事に言い当てています。
「鳴かぬなら 殺してしまえ ホトトギス」(織田信長)
「鳴かぬなら 鳴かせてみせよう ホトトギス」(豊臣秀吉)
「鳴かぬなら 鳴くまで待とう ホトトギス」(徳川家康)
豊臣秀吉 鳴かぬなら鳴かせてみせようホトトギスの句が示す通り、秀吉は対象が動かないときに「破壊」する信長とも、「静観」する家康とも異なり、相手の動機づけ(インセンティブ)を能動的に操作して動かすアプローチを徹底しました。三者の統治データと性格特性を客観的に比較すると、秀吉の強みと致命的な弱点が鮮明になります。
現代の性格診断フレームワークである豊臣秀吉 性格 MBTIの観点から考察すると、秀吉は情熱的に周囲を巻き込み、理想を現実化するENFJ(外向・直観・感情・判断)、あるいは臨機応変に枠組みを壊して人を魅了するENTP(外向・直観・思考・知覚)の特徴を色濃く示しています。信長が徹底したENTJ(圧倒的な論理と恐怖による支配)、家康が慎重かつ粘り強いISTJ(規則と持久戦による安定構築)であったのに対し、秀吉は「人間感情の揺らぎ」をレバレッジにして頂点に立った稀有なリーダーでした。