昭和から平成にかけて広く使われてきた「もしもしかめよ」のメロディに乗せる覚え方。確かに口ずさみやすい。だが、これには致命的な弱点がある。試験本番の極度の緊張下において、歌の途中のフレーズだけをピンポイントで思い出すのが困難なのだ。
「宋」の後に何が来るかを答えるために、わざわざ「殷、周、秦、漢…」と歌の最初から脳内で再生し直さなければならない。このタイムロスと脳のメモリ消費は、1分1秒を争う共通テストなどの現場では命取りになる。現代の受験生が求めているのは、メロディによる数珠繋ぎではなく、各王朝が持つ「キャラクター」や「ストーリー」をフックにしたインデックス型の記憶法だ。