螺旋の意味をわかりやすく整理すると、「ある中心軸の周りを回転しながら、軸方向に一定のペースで移動していく3次元の曲線」と定義できる。身近な例でいえば、筒に巻き付いたバネやネジの溝が典型的な螺旋の形態だ。
混同されやすい概念として「渦巻き」があるが、両者には明確な空間的違いが存在する。幾何学において、蚊取り線香のように平面的(2次元)に中心から外側へ広がる形状が「渦巻き」であり、高さや奥行きを伴って空間的(3次元)に進行する形状が「螺旋」と区分される。
英語表現における用語の使い分けも知っておきたいポイントだ。
円柱の周囲を同じ半径で昇っていく立体的な螺旋は「ヘリックス(Helix)」と呼ばれる(DNAの二重螺旋=Double Helixなど)。対して、平面的な渦巻きや、円錐状に半径を変えながら伸びていく渦構造全般は「スパイラル(Spiral)」と表現される。日常会話ではスパイラルが広く使われるものの、厳密な構造力学や生物学ではこの2つが明確に区別されている。
なお、螺旋の対義語としては、曲がらずに一定方向へ進む「直線」や、交わらずに伸びる「平行」、立体的な起伏を持たない「平面」などが文脈に応じて対応する。