数万ファイルに及ぶ写真アーカイブやWeb制作の巨大アセットを扱う際、FinderのGUI上でコピーを行うと、プログレスバーが途中でフリーズしたりFinder自体が応答不能に陥ることがあります。こうした大規模なデータ移行を確実かつ最速で完了させるには、macOS標準の「ターミナル(Terminal)」からUNIXコマンドを実行するのが最も堅牢な手法です。
ターミナルでファイルコピーを行う基本コマンドが「cpコマンド」です。フォルダー構造を保ったまま中身を丸ごと再帰的にコピーするには「-R」オプションを付与します。
例えば、デスクトップにある「data」フォルダーを外付けストレージ「BackupDisk」へコピーする場合、ターミナルに以下のように入力して実行します。
cp -R ~/Desktop/data /Volumes/BackupDisk/
さらにプロフェッショナルな現場でおすすめなのが、転送の進捗状況をリアルタイムで確認でき、万が一途中で中断しても差分から再開できる「rsyncコマンド」の活用です。
rsync -avh --progress ~/Desktop/data/ /Volumes/BackupDisk/data/
「-a(属性を保持したアーカイブコピー)」「-v(詳細表示)」「-h(可読性の高いサイズ表示)」「--progress(進捗バー表示)」の各オプションを組み合わせることで、GUIのオーバーヘッドを完全に排除した最高速のデータ転送が実現します。GUIが不安定になりやすいテラバイト単位のバックアップ作業では、コマンドラインによる確実な転送手段を知っておくことが大きなセーフティネットになります。