ネット上の情報には、科学的事実と異なる極端な誤解が蔓延しています。消費者が陥りがちな2大誤解を是正します。
誤解1:「非加熱処理の天然水=無添加で安全、加熱殺菌水=品質が劣る」
自然派志向の消費者から「非加熱の生の水こそ最高」ともてはやされる傾向がありますが、これは衛生管理の観点からは諸刃の剣です。非加熱処理は水本来の溶存酸素や風味を残せるメリットがある一方、高度なセラミックフィルターろ過設備と極めて清浄な採水地環境が不可欠です。万が一の管理不備があった場合、加熱殺菌処理を施した水の方が微生物リスクに対する安全マージンは高くなります。
誤解2:「ペットボトルの賞味期限が切れたら毒水になる」
水自体は無機物であるため、未開封で直射日光を避けていれば腐敗することはありません。ペットボトルに記載されている賞味期限は「中身が腐る期限」ではなく、「容器から水分が微量蒸発して内容量が計量法の規定を下回る期日」および「外部の匂い移りが発生しやすくなる期日」を意味します。災害備蓄水として適切に保管されていれば、期限が多少過ぎても生活用水や緊急時の飲用水として利用可能です。