ネット上のレシピ記事の中には、旨味を補う目的で「鶏もも肉」や「油揚げ」「にんじん」などを同時に入れる提案が見受けられます。しかし、松茸の風味を極限まで楽しむという観点においては、具材の足し算には慎重であるべきです。
鶏肉から出る動物性脂肪や油揚げの油膜はお米をコーティングしてしまい、松茸の揮発性アロマが鼻腔へ抜けるのをブロックしてしまいます。料亭風の上品な佇まいを目指す場合、松茸ご飯の具材おすすめは「松茸のみ」、あるいは香りを邪魔しない「極少量の油抜きした刻み揚げ」程度に留めるのが鉄則です。
もうひとつの盲点は「お米の吸水」と「調味料を入れるタイミング」です。お米を調味液に浸けたまま長時間放置すると、塩分によって米の吸水が阻害され、芯が残る原因になります。必ず「真水で30分しっかり吸水」→「ザルに上げてしっかり水切り」→「炊飯直前に調味料と出汁を合わせ、すぐに炊飯ボタンを押す」という手順を厳守してください。