「愛猫のトイレ回数が昨日と今日でガラリと変わってしまった」という事態に直面したとき、体内では何が起きているのでしょうか。排泄回数の急変動は、大きく「回数が跳ね上がるケース」と「回数が激減・消失するケース」の2系統に分かれます。
回数が急増する背景には、膀胱粘膜の激しい炎症による刺激(残尿感)か、あるいは腎機能低下による尿濃縮力の喪失があります。前者は「1回あたりの量はごくわずか、あるいは数滴なのに何回も行く」という頻尿パターンであり、後者は「毎回しっかりとした量のおしっこを何度も出す」という多尿パターンです。この2つの識別が病因特定において極めて重要です。
一方、回数が激減するケースは、物理的な通過障害(閉塞)か、腎臓での尿生成不全(急性腎障害などによる無尿)を意味します。特に「便秘が3日以上続いている」「丸1日おしっこが確認できない」状態は、体内に老廃物や毒素が逆流・蓄積し始めるレッドラインです。