植物を完全に諦める必要はありません。ASPCAの毒性データベースおよび臨床獣医師が公表する安全リストに準拠した、猫に対して無害とされる代表的な観葉植物が存在します。
初心者にも育てやすく、猫の健康を害さない代表格がパキラとガジュマルです。パキラ(アオイ科/旧パンヤ科)は幹が太く安定しており、葉や樹皮に猫に対する有害物質は含まれていません。沖縄の精霊が宿るとされるガジュマル(クワ科)も毒性はなく、日陰にも比較的強いためリビングの床置きに適しています。
繊細で美しい葉を持つアレカヤシやテーブルヤシ、シダ植物のボストンテリア(タマシダ)、肉厚な葉が特徴のペペロミアも猫に無害な植物として認知されています。これらは万が一猫が葉先をかじってしまっても中毒を起こす心配がありません。
さらに、猫の咀嚼欲求や胃腸ケアを満たす目的で、猫草(キャットグラス/大麦若葉や燕麦)を意図的に配置する手法は非常に実効的です。安全な猫草をあらかじめ用意しておくことで、他の観葉植物へのイタズラや食害を抑制する「環境エンリッチメント」としての役割を果たします。