ネット上の簡易レシピを模倣した際に生じがちな「思っていたのと違う」という失敗。その裏には、科学的な見地から見落とされがちな3つの盲点が存在します。
第一の誤解は、「どんなこんにゃくでも同じ仕上がりになる」という思い込みです。水分量の多い「生芋こんにゃく」は冷凍しても繊維が崩れにくく、唐揚げにすると固くなりすぎる傾向があります。肉らしい繊維感を再現するには、精粉(こんにゃく粉)から作られた一般的な板こんにゃくを選ぶのが正解です。
第二の盲点は「揚げ油の温度管理」です。こんにゃくは水分を多く含むため、低温の油(160℃以下)に一度に投入すると油の温度が急激に下がり、衣が油を吸ってベタつくだけでなく、激しい油ハネの原因となります。必ず180℃の高温をキープし、少量ずつ揚げるのが鉄則です。
第三の落とし穴は「小麦粉での代用」です。小麦粉のグルテンは水分を保持しやすいため、こんにゃく唐揚げに使用すると外側がモチモチとした重い食感になってしまいます。クリスピーな軽快感を出すためには、純度の高い片栗粉、またはコーンスターチの使用が必須条件となります。
【プロの結論】おすすめできる人・慎重になるべき人の判断基準
こんにゃく唐揚げは万能の代替食である一方、目的や体質によって向き不向きが分かれます。自身のライフスタイルに合わせて適切に取り入れることが肝要です。
【向いている人】
・夕食の摂取カロリーや脂質を抑えつつ、揚げ物の満足感を諦めたくないダイエッター
・月末の食費を賢く節約しながら、ボリューム感のあるメインおかずを作りたい人
・お酒のおつまみとして、噛み応えがあり罪悪感の少ないアテを探している人
【慎重になるべき人・おすすめできない人】
・筋力トレーニング等で純粋な動物性タンパク質の摂取を第一目標としている人(※タンパク質はほぼ含まれないため、卵や大豆製品との組み合わせが必要)
・胃腸が極端に弱く、不溶性食物繊維の過剰摂取で消化不良を起こしやすい人
・冷凍・解凍・脱水という一連の下準備にかける時間的余裕がない人