豪快な料理と尽きない笑い声に包まれていた梅宮家の食卓。夫・辰夫さんがこの世を去って以降、彼女の生活環境は大きく変化した。かつて家族全員で過ごした神奈川・真鶴の邸宅を整理し、娘のアンナさんが整えた新たな住まいでの暮らし。そこにあるのは、華やかなスポットライトとは対照的な、穏やかで静謐な時間だ。
日々の暮らしのなかに、今も辰夫さんの面影が色濃く残る。部屋に飾られた一枚の写真、愛用していた調理器具、ふとした瞬間に思い出す口癖。大きな喪失感を抱えながらも、彼女は決して過去に閉じこもることはない。アンナさんや孫の百々果さんとの会話を楽しみ、時にはお気に入りのスイーツに舌鼓を打つ。年齢を重ねても変わらない少女のような愛らしさは、今もなお健在だ。