学術的な心理学の知見を借りるならば、前者は境界性パーソナリティ障害的な見捨てられ不安や自己価値観の喪失が背景に存在することが多い。かまってほしい感情が空回りし、相手を試すような行動をとるのが典型的だ。精神的ケアや共感を求める臨床的なリアリティに近いと言える。
対して後者は、心理学的には強迫的な執着心や極度のアタッチメント(愛着)障害の極限形として解釈される。相手の意向を無視してでも自分の愛を押し付ける姿勢は、一種のエゴイスティックな純愛だ。表現形式としてサイコホラーの領域に踏み込むことが多く、虚構の物語だからこそ成り立つフィクション性の強い記号表現なのである。