今注目を集めている ミナペルホネン人気の秘密と年齢層を解剖!タンバリンと皆川明の哲学について、詳しいまとめをご紹介しています。

ブランドの代名詞とも言えるモチーフが、2000年に発表された「tambourine(タンバリン)」です。円を描くように並ぶ25個の小さな粒状の刺繍は、一見すると幾何学的なドット柄に見えますが、仔細に観察すると一粒ひと粒の形や刺繍糸の膨らみ、間隔がわずかに異なっています。これは、創業者である皆川明氏がフリーハンドで描いた原画の揺らぎを、機械刺繍の限界に挑むように再現しているためです。「完全な真円ではないからこそ、人の目に心地よく、生命力を感じる」という視覚的心理効果が、タンバリンが20年以上愛され続ける最大の理由です。

1967年生まれの皆川明氏は、文化服装学院を卒業後、1995年に前身となる「minä」を立ち上げました。立ち上げ当初は八百屋のアルバイトなどで資金を工面しながら、深夜にデザインを描き続ける過酷な日々を送ったことが自著や各メディアの手記で明かされています。フィンランド語で「私」を意味するminä、「蝶」を意味するperhonenを冠したブランド名には、「蝶の美しい羽のような軽やかさで、美しい図案をつくり続けたい」という思いが込められています。

皆川氏が掲げる根幹の哲学は、「せめて100年つづくブランドに」という時間軸の長さです。毎シーズン服を作り替えてはセールで処分するアパレル業界の慣習を拒否し、過去のアーカイブ柄を復刻・継続して生産する仕組みを確立しました。この哲学が、消費者に「今買っても数年で着られなくなる心配がない」という確固たる安心感を与えています。