一般に「ミネラルウォーター」と総称されている市販の水ですが、日本の食品表示法および農林水産省の「ミネラルウォーター類(容器入り飲用水)の品質表示ガイドライン」において、原材料と処理方法により明確な4つの区分が定められています。
日常会話で使われる「天然水」という呼び名は、ガイドラインにおける「ナチュラルウォーター」および「ナチュラルミネラルウォーター」を指します。地下深くから汲み上げた原水に対し、沈殿・ろ過・加熱殺菌以外の物理的・化学的処理を行っていないものだけが、法的に「天然」の表記を名乗ることを許されています。
一方、私たちが普段口にしている水道水は、水道法に基づく51項目に及ぶ厳格な水質基準をクリアした安全な水です。病原菌を死滅させるために塩素消毒が義務付けられており、蛇口から出る段階でもごく微量の残留塩素が存在します。これに対し、ミネラルウォーター類は塩素を含まないため特有のカルキ臭がなく、原水地固有のまろやかな風味やミネラルバランスをダイレクトに味わえる点が決定的な違いです。