テレビ離れが叫ばれて久しいが、制作現場の熱量は下がっていない。むしろ、限られた予算と厳しいコンプライアンスの中で「誰を起用するか」という選択は、かつてないほどシビアになっている。そこで白羽の矢が立ったのが彼らだ。清潔感があり、毒を吐いても角が立たない。この絶妙なバランス感覚こそが、今の時代にマッチしている。
派手な衣装や過激なリアクションで笑いを取る時代は終わった。視聴者が求めているのは、実家のような安心感だ。眼鏡をかけた中年の男性芸人が見せる、日常の延長線上にあるようなボヤキや、ちょっとした知的なツッコミ。これらが、現代人の疲れた心にすっと染み込んでいく。