地元不動産関係者や、実際にこれらのエリアに居を構える居住者への取材から見えてきた「街の素顔」とコミュニティの実態を検証します。
八事南山に暮らす50代の医療法人理事長は、街の住み心地について次のように語ります。
「南山や八事は坂道が多く、駅まで徒歩で歩く生活スタイルではありません。ただし、世帯あたり大型車を2〜3台保有し、地下ガレージから直接移動するのが前提の街です。南山小学校や南山女子部などの名門校、あるいは愛知淑徳、東海といった進学校へのスクールバスや送迎環境が整っており、子育て環境としては他に変えがたい安心感があります」
一方、ネット掲示板やSNSでは「白壁は敷居が高く、閉鎖的ではないか」「覚王山はお洒落だが道が狭い」といった口コミも散見されます。現地を歩くと、確かに白壁地区は黒板塀や長屋門が連なり、コンビニエンスストアや飲食店などの商業施設は意図的に排除されています。日常の買い出しには自家用車での移動や高級スーパー(フランテや成城石井)のデリバリー利用が標準となっており、一般的な都市型生活とは異なるライフスタイルが前提となります。