THEE MICHELLE GUN ELEPHANTのサウンドは、代替不可能な4つの個性がぶつかり合うことで生まれる奇跡のアンサンブルでした。フロントマンのチバユウスケ(Vocal & Guitar)は、明治学院大学在学中にバンドを結成。しゃがれたハスキーボイスと、パブロックやモッズ、ガレージパンクを吸収した独自の美学でフロントに立ち続けました。退廃的でありながら詩情あふれるリリックは多くの若者を魅了し、解散後もROSSOやThe Birthdayなどで日本のロック界を牽引。2023年11月に食道がんのため55歳で惜しまれつつ逝去した際も、国内外のアーティストから追悼の声が途切れることはありませんでした。
ギターのアベフトシ(Guitar)は、トレードマークである黒のフェンダー・カスタム・テレキャスターを携え、「マシンガン・カッティング」と称された超高速のブラッシングと鋭利なリフでバンドの屋根骨を支えました。エフェクターをほとんど介さず、アンプ直結で歪ませたその爆音と、ピックガードが血で染まるほど激しいストロークはギタリストの間で神格化されています。2009年7月に急性硬膜外血腫のため43歳で急逝しましたが、彼の奏でたカッティングスタイルは今なお多くのプレイヤーの目標であり続けています。
そして、ウエノコウジ(Bass)の地を這うような重厚でうねるベースラインと、クハラカズユキ(Drums)のタイトかつ爆発力のあるビートが強固なボトムを形成していました。解散後、ウエノコウジはthe HIATUSやRadio Caroline、様々なアーティストのサポートで活躍し、クハラカズユキはThe Birthdayやうつみようこ&YOKOLOCO BANDなどで骨太なドラミングを響かせ続けています。