首都圏で愛知県アンテナショップ東京の拠点を検索すると、「閉鎖されたのか」「なぜ愛知県だけ見当たらないのか」といった疑問の声が目立ちます。結論から言えば、愛知県は銀座や日本橋といった一等地に数億円規模の予算を投じる単独の常設アンテナショップを開設していません。ネット上で「アンテナショップ愛知なぜない理由」として様々な憶測が飛び交っていますが、その真相は極めて現実的な経済戦略にあります。
愛知県産業労働部関係者や流通アナリストの分析によると、愛知県の経済は自動車産業をはじめとする第二次産業が極めて強固であり、自治体の財政を観光物産PRの一本足打法に頼る必要性が他県に比べて低いという背景があります。さらに、カクキューの八丁味噌やイチビキの調味料、スガキヤの即席麺、オリエンタルカレーといった愛知を代表する定番品は、首都圏の主要スーパーや高級グロッサリー、百貨店の食品売り場にすでに定番商品として配荷されています。つまり、莫大な維持管理費をかけてまで都心に単独アンテナショップを維持する投資対効果が薄いという、極めて合理的な判断が働いているのです。
しかし、東京で愛知の特産品が手に入らないわけではありません。現在、首都圏で愛知の味を求める際の最重要拠点となっているのが、東京・新宿サブナードに位置する東海アンテナショップ「伊勢志摩マルシェ」です。ここでは愛知県・岐阜県・三重県の東海3県がタッグを組み、愛知の銘菓、調味料、地域限定のクラフトビールや加工品を幅広く販売しています。生産者による試食・試飲イベントや季節ごとの特集も頻繁に開催されており、都内にいながら本場の味をじっくり厳選できる信頼の愛知特産品販売店として定着しています。