池川氏の原点は、中目黒の名門「鳥よし」にある。名匠のもとで厳しい修行を積み、肉の捌きから串打ち、炭の扱いまで徹底的に体に叩き込んだ。独立して目黒に自らの城を構えたのは2007年。伝統の技を継承しながらも、池川氏は独自の哲学を注入していった。
その研鑽は、すぐに結果として結実する。『ミシュランガイド東京』において、焼き鳥店として世界で初めて1つ星を獲得。さらに国内最高峰のグルメサイトが選出する「食べログ The Tabelog Award」においても、連続でGoldやSilverを受賞し続けている。日本の伝統的な焼き鳥という食文化が、世界最高峰のファインダイニングと同等以上の芸術性を持ち得ることを、池川氏はその腕一本で証明してみせた。