ムカデに噛まれた瞬間の「焼け付くような電撃痛」は、毒液の複雑な化学組成によってもたらされます。主成分であるムカデ毒成分セロトニンは神経終末を直接刺激して激しい痛覚シグナルを脳へ送り込み、同時に含まれるヒスタミンが局所の血管を拡張させて強烈な発赤と腫脹を引き起こします。
さらに、組織を破壊するヒアルロニダーゼやタンパク分解酵素、キナーゼ様物質が皮下組織へ毒を急速に拡散させます。典型的なムカデ咬傷症状では、刺傷直後の激痛に始まり、時間の経過とともに患部が熱を持って赤く硬く腫れ上がります。一般的にムカデ腫れピーク期間は刺傷後24時間から48時間前後に訪れ、重症化すると水疱(水ぶくれ)やリンパ管炎、患部の組織壊死を伴う場合もあります。