医療機関で稗粒腫を除去する場合、選択肢は大きく分けて「一般皮膚科の保険診療」と「美容皮膚科の自由診療」の2つが存在します。目的や仕上がりの美しさ、予算に合わせて適切な窓口を選ぶことが肝要です。
一般皮膚科で行われる標準的な治療は、注射針やメスの先で小さな穴を開け、専用器具で中身を押し出す「面皰圧出(めんぽうあっしゅつ)」です。この処置は保険適用となり、費用は3割負担の場合で初診料を含めて1,000円〜2,500円程度と非常に経済的です。ただし、1回の受診で処置できる個数に制限(数個〜5個程度)が設けられているクリニックが多く、広範囲に多数散在している場合は複数回通院する必要があります。
一方、美容皮膚科では「炭酸ガス(CO2)レーザー」や「エルビウムヤグレーザー」を用いた蒸散治療が主流です。極細のレーザー光で皮膚表面にマイクロホールを開け、熱エネルギーで内容物を瞬時に蒸散・排出させます。周囲の正常組織への熱損傷が極めて少ないため、術後の赤みが引きやすく、仕上がりが非常に美しい点がメリットです。
美容皮膚科における費用相場は以下の通りです。
- 炭酸ガスレーザー(1個あたり):1,100円〜3,300円前後
- 10個〜取り放題プラン:15,000円〜35,000円前後
- 局所麻酔代・麻酔クリーム(希望時):1,100円〜2,200円
- 処置後の保護テープ・軟膏代:500円〜1,500円
「数が少なく費用を抑えたい場合は保険適用の一般皮膚科」、「目の周りに数十個以上密集しており、ダウンタイムを短く綺麗に治したい場合は美容皮膚科」という基準で選択すると失敗がありません。