ミョウバン水作りで最も失敗が少なく、日々の管理がしやすいのが500mlの空きペットボトルを活用した原液作りです。特別な計量機器がなくても、基本の分量さえ押さえれば数分で仕込みが完了します。
調合における黄金比率は「水500mlに対して焼きミョウバン15g(大さじ1強)」です。水道水に含まれる微量の塩素が防腐効果を果たすため、精製水やミネラルウォーターではなく、必ず蛇口から出した新鮮な水道水を使用してください。
用意する道具と材料は以下の通りです。
- 水道水:500ml
- 焼きミョウバン:15g(粉末または粒状)
- 清潔な500mlペットボトル(よく洗浄して乾燥させたもの)
- ろうと(じょうご:粉末をボトルに入れやすくするため)
手順はいたってシンプルです。ペットボトルにろうとを差し込み、焼きミョウバン15gを投入したあと、水道水を満杯近くまで注ぎ入れます。キャップを固く閉め、上下に10〜20回ほど強めにシェイクするだけで下準備は完了です。
焼きミョウバンと生ミョウバンの違いに注意
店頭には「焼きミョウバン」と「生ミョウバン(硫酸カリウムアルミニウムの結晶)」が並んでいる場合があります。両者の決定的な違いは結晶水を含んでいるかどうかです。生ミョウバンを加熱脱水して粉末化したものが焼きミョウバンであり、同じグラム数でも有効成分の濃度が異なります。
生ミョウバンを使用する場合は、水分を含んでいる分だけ重くなるため、500mlの水に対して約25g(焼きミョウバンの約1.6倍)を計量して投入してください。一般のスーパーで広く流通しているのは「焼きミョウバン」ですので、パッケージの表記を必ず確認しましょう。
ミョウバン水が溶けない時の対処法
仕込み直後のペットボトルを見ると、全体が白く濁り、底に溶け残った粉末が沈殿するため「調合を間違えたのではないか」と焦る方が少なくありません。しかし、ミョウバンは水への溶解速度が非常に緩やかな物質です。
無理にかき混ぜ続ける必要はなく、室温で半日〜丸1日ほど放置するのが正解です。時間が経つにつれて徐々に水分子と結合し、最終的には完全に溶けて無色透明のクリアな液体へと変化します。もし急ぎで透明にしたい場合は、40度前後の微温湯を使うと溶解時間を2〜3時間程度に短縮できますが、熱湯を注ぐとペットボトルが変形する恐れがあるため避けてください。