館内に足を踏み入れた入浴客が真っ先に向かうのが、この施設の代名詞とも言える名物風呂だ。高濃度炭酸泉は、医療現場でも活用される炭酸ガスを浴槽内に高濃度で溶かし込んだ特別なお湯。浸かった瞬間に肌表面へびっしりと微細な気泡が付着し、じわじわと身体の深部まで温まり始める感触はまさに病みつきになる。
温泉ソムリエの視点から分析しても、この温浴効果は極めて高い。ぬるめに設定された37度から38度前後の絶妙な湯温は、副交感神経を優位にし、心臓に負担をかけることなく血管を拡張させる。末梢神経の血流が改善されることで、慢性の肩こりや腰痛、日常の疲労感が驚くほど軽くなる。日帰りで本格的な湯治気分を味わいたい現代人にとって、これ以上ない癒やしの空間だ。