会計を済ませた後、店員から手渡される一本のアイスキャンディー。これこそが、ラーメンのさんぱちを象徴する最高のクライマックスだ。熱く濃厚なラーメンを平らげ、火照った口内をすっきりと冷ましてくれる爽やかな甘さ。子どもの頃に親に連れられて食べたあの冷たい棒アイスの記憶は、何世代にもわたって道民の心に温かい思い出として刻まれている。
コスト削減や効率化が叫ばれる現代の外食ビジネスにおいて、こうした一見小さなサービスを頑なに続けることは容易ではない。しかし、この小さなアイス一本に込められた「ごちそうさまの後の笑顔まで見届けたい」というホスピタリティこそが、無機質なチェーン店とは一線を画す人間味あふれる魅力となっている。