防犯カメラの映像解析、無数の遺留品の精査、そして携帯電話の基地局データの割り出し。北海道警察の捜査本部は、一筋の痕跡も残さず消えた「スーツケースを引く人物」の足取りを執拗に追った。防犯カメラに映っていた姿は極めて冷静であり、極度の緊張感の中でも狂いなく行動する計算高さがうかがえた。
札幌ススキノ頭部切断事件として捜査本部が設置された直後、警察は近隣の防犯カメラ映像を何百時間分も精査。その結果、容疑者がホテルを出て自家用車に乗るまでの綿密なルートが特定された。現場に残された僅かな痕跡から容疑者を割り出した捜査官たちの執念が、不可解な事件の第一幕を明かす鍵となったのだ。