かつてネット上で一世を風靡した「踊ってみた」動画といえば、楽曲を一曲丸ごと完璧にコピーして踊るハードルの高いカルチャーだった。しかし、現在のトレンドはその姿を大きく変えている。フル尺のパフォーマンスから、15秒程度の身近なソーシャルダンスへとシフトしたのだ。
「うまく踊ること」よりも「一緒に楽しむこと」に価値が置かれる現代において、横揺れダンスはその象徴と言える。全身を使わず、カメラの前で首や肩を揺らすだけでも成立するため、ダンス未経験者でも心理的ハードルなく投稿に参加できる。自己表現のハードルが極限まで下がったことが、爆発的な投稿数の増加につながった。