この中毒性の高いフレーズを生み出したのは、バンドのベースであり主要な楽曲制作を担う三原康司だ。双子の兄であるボーカル三原健司の唯一無二の歌声と合わさることで、独特の浮遊感と中毒性が完成する。彼が紡ぐ言葉は一見、無意味な語感の気持ちよさを追求したダンスミュージックの歌詞に思えるかもしれない。
しかし、行間を丹念に読み解くと、そこには現代社会における「虚無感」と「脱出への衝動」が色濃く影を落としている。繰り返される「待って」「言いたいことは言わない」というフレーズ。コミュニケーションの断絶や、本音を隠して生きる現代人の息苦しさが、軽快なダンスビートの裏側にひっそりと潜んでいるのだ。