外食チェーンにおけるキャラクターの役割を、根底から覆したのが彼の存在だった。それまでのフードサービス業界におけるノベルティといえば、既成のアニメキャラを借りてくる手法が主流だった。しかしミスタードーナツは、自社商品の特徴を完璧に落とし込んだオリジナルキャラを全面に押し出す勝負に出た。
ポイントをためて限定アイテムと交換するプロモーションマーケティングは、消費者の収集欲と購買意欲を鮮やかに刺激した。「あのグッズが欲しいから、今日もドーナツを買う」。そんな行動様式を生活者に定着させた実績は、日本のマーケティング史においても特筆すべき大成功例と言える。来店動機を強力に創出するエンジンとして、彼は完璧な機能を果たしたのだ。