なぜ夜中に目が覚める?睡眠の浅さを劇的改善する熟睡アプローチについて重要なポイントを解説いたします。最新の情報をチェックしてください。

睡眠の質を左右する決定的な分岐点は、入眠直後に訪れる。スタンフォード大学睡眠生体リズム研究所で所長を務める西野精治教授らの研究が明らかにしたように、入眠後のファーストサイクルに訪れる「最初の90分」の質が、その夜全体の休息度を決定づける。この時間帯に最も深く出現するのが「ノンレム睡眠・深睡眠(徐波睡眠)」と呼ばれる段階だ。

睡眠医学・時間生物学の視点から見ると、この最初の深睡眠ステージで1日の成長ホルモンの約70〜80%が分泌され、筋肉や組織の修復、さらには脳内の老廃物を洗い流すグリンパティック系の活動がピークに達する。もし最初の90分で十分な深さに到達できなければ、その後にどれだけ睡眠時間を引き延ばしたところで、脳のデトックスも細胞修復も中途半端なまま終わる。睡眠の価値は単なる総時間ではなく、最初の急峻な「潜水深度」にかかっている。