魅力的な瞳を描き出すには、パーツごとの物理的な重なりと厚みを理解しておく必要があります。まつ毛や瞳の構造を分解すると、次の4つの階層で成り立っています。
1. 眼球(白目):球体であるため、両端(目頭と目尻)に向かって奥へ回り込む立体感を持っています。真っ白で塗りつぶすのではなく、上まぶたの影を落とすことで奥行きが生まれます。
2. 瞳(角膜・虹彩・瞳孔):瞳は平らな円盤ではなく、お皿のような窪みを持った虹彩の中央に瞳孔が存在し、その上を透明な角膜がドーム状に覆っています。斜めから見たときは、瞳孔の位置を少し奥に引っ込めて描くことで自然な立体感が表現できます。
3. まぶたの厚み:上まぶたと下まぶたには皮ふの厚み(フチ)があります。アイラインをただの1本線で終わらせず、わずかに断面の厚みを感じさせる隙間を作るだけで、プロらしい肉感が宿ります。
4. まつ毛の生え方:まつ毛はまぶたのフチから直接飛び出すのではなく、まぶたのカーブに沿って外側へとカールしながら生える束です。1本ずつ細かく描くよりも、まずは大きな「毛束のブロック」として捉え、毛先だけを細く散らすように描くとまとまりが良くなります。