日本国内で本場の味を堪能するなら、ハイレベルな専門店が集結する東京と横浜中華街を外すことはできません。伝統の技を守り続ける老舗から、現代風のスパイス調合で人気を集める話題店まで、必食のスポットを厳選して解説します。
まず、刀削麺の東京人気店として真っ先に名前が挙がるのが、都内主要エリアに展開しブームを牽引してきた「刀削麺荘 唐家」や、西安の宮廷料理の流れを汲む「西安飯荘」です。これらの名店で圧倒的人気を誇るのが、深紅のスープが食欲をそそる麻辣刀削麺です。四川省産の最高級花椒(ホアジャオ)によるビリビリとした痺れ(麻)と、数種類の唐辛子をブレンドした自家製辣油の突き抜ける辛味(辣)、そして八角や桂皮を効かせた豚挽き肉のコクが、モチモチの極太麺と完璧に絡み合います。
一方、異国情緒あふれる刀削麺の横浜中華街エリアでは、「杜記(トキ)」が不動の存在感を放っています。路地裏に位置しながら常に長い行列を作る同店では、厨房のガラス越しに職人が超高速で麺を削る姿を間近で見ることができます。牛スジ肉をとろとろになるまで煮込んだスープや、パクチーの爽快感が際立つ一杯は、現地さながらの力強い味わいで遠方からのリピーターを絶やしません。
近年では、従来の辛味系だけでなく、胡麻の風味豊かな担々刀削麺、あっさりとした葱油(ねぎあぶら)和え刀削麺、滋味深い酸辣(サンラー)刀削麺など、多彩なバリエーションが提供され、刀削麺のおすすめ名店巡りは多くの麺好きにとって定番の食べ歩きコースとなっています。