孝太郎の役者としての評価を決定づけたのは、日曜劇場のメガヒット作群だ。『下町ロケット』で見せた冷酷非情なエリート社長役は、それまでの「好青年」のイメージを鮮やかに裏切り、視聴者に強烈な爪痕を残した。育ちの良さが醸し出す品格を逆手に取ったヒール役の迫真さは、業界内でも高く評価された。
さらに『ブラックペアン』シリーズなどで見せた重厚な存在感は、彼が単なるタレントではなく、本格派俳優として成熟したことを知らしめた。エンターテインメント業界という実力至上主義の場で、自らの腕一本で確固たる居場所を勝ち取った兄の覚悟。それは永田町で独自の立ち位置を模索する弟の闘争心にも、静かに火をつけ続けた。