2022年冬に最も社会的な脅威となったのが、オミクロン株による新型コロナ第8波と重なったコロナインフル同時流行(ツインデミック)の現実化でした。発熱外来には連日患者が殺到し、電話がつながらない事態や待合室の逼迫が全国で報告されました。
この未曾有の危機に対し、政府と医療機関は新たな体制整備を推進しました。その代表例が、1つの検体から両方のウイルスを判定できる「新型コロナ・インフルエンザ同時抗原定性検査キット」の薬局でのOTC化(一般用医薬品としての一般販売)です。これにより、自宅でのセルフチェックとオンライン診療を組み合わせた受診ルートが整備され、重症化リスクの高い高齢者や基礎疾患保有者へ医療リソースを集中させる取り組みが本格化しました。