「生で食べるのが最も栄養価が高い」という一般的なフルーツの常識は、ブルーベリーにおいては必ずしも当てはまりません。食品科学の分析によると、ブルーベリーは冷凍することでポリフェノール類の利用効率が高まるというユニークな特性を持っています。
ブルーベリーの頑丈な植物細胞壁の中には、抗酸化作用を持つアントシアニンが閉じ込められています。果実を冷凍庫で凍結させると、内部の水分が膨張して氷結晶となり、この強固な細胞壁を内側から破壊します。その結果、解凍時や咀嚼時に有効成分が外へ溶け出しやすくなり、消化管内でのアントシアニン吸収率が向上するという機序が確認されています。
冷凍ブルーベリーを食べる際は、完全に解凍して果汁(ドリップ)を流出させてしまうと、水溶性ビタミンやアントシアニンが失われてしまいます。冷凍庫から取り出して半解凍のシャーベット状でそのまま食べるか、スムージーなどに丸ごと投入して水分ごと摂取するのが、栄養を余すところなく取り込む効果的な食べ方です。