鳥取砂丘の30倍?猿ヶ森砂丘が立ち入り禁止の真相と現在の見学ルートについての疑問解決ガイドをご紹介します。

猿ヶ森砂丘が完全な立ち入り禁止区域となっている直接の理由は、防衛省技術研究本部(現・防衛装備庁)の「下北試験場」が砂丘一帯に設置されているからです。

下北試験場は、自衛隊が使用する各種火砲、弾薬、誘導武器などの弾道計測や破壊力試験、弾着試験を行うための国内唯一無二の大型射場です。海岸線沿いに長く伸びる砂丘地形は、長射程の射撃試験において安全水域(太平洋側)を確保しやすく、民間人の居住地域から隔離されているという、軍事・防衛試験にとって理想的な地理条件を備えています。

旧大日本帝国海軍の大湊警備府時代からの軍用利用の系譜を汲み、戦後の保安庁・防衛庁時代を経て現在の高度な弾道計測試験場へと発展してきました。広大な砂地にはターゲットエリアや高速計測用カメラ、レーダー施設が配置されており、実弾を用いた射撃試験時には危険区域内に立ち入ることは生命に関わる重大なリスクとなります。境界線には高いフェンスと「立入禁止」「防衛省敷地」の警告看板が張り巡らされ、24時間態勢で厳格な保安管理が敷かれています。