この世界的な環境課題を解決するため、いま最も熱い視線が注がれているのが牛のゲップ削減飼料の開発です。牛の食生活にわずかな素材を加えるだけで、胃の中のメタン生成菌の活動をピンポイントで抑え込む技術が実用段階を迎えています。
その代表格が、オーストラリアの海洋研究機関や大学を中心に研究が進んだ赤い海藻「カギケノリ(Asparagopsis)」です。カギケノリに含まれるブロモホルムという天然化合物が、メタン生成菌の特定の酵素を阻害します。飼料にわずか0.2〜0.5%程度混ぜて与えるだけで、ゲップ由来のメタンを最大80%以上カットできるという驚異的な試験結果が報告され、世界中で商業養殖プロジェクトが立ち上がっています。
もう一つの決定打としてグローバルに普及しているのが、化学合成された飼料添加物「3-NOP(3-ニトロオキシプロパノール、製品名:Bovaer)」です。牛が消化を終えると胃の中で天然の化合物へと安全に分解される設計になっており、飼料に毎日ティースプーン1杯程度加えるだけで、乳牛で約30%、肉牛ではそれ以上のメタン削減効果が実証されています。すでに欧州や中南米をはじめとする多数の国で承認を受け、日本国内の畜産現場でも導入に向けた検証が進んでいます。 (出典: 牛 の ゲップ 温暖 化(Yahoo!ニュース))