奈良県五條市 古民家レストランの最高峰として知られる農悠舎王隠堂を語る上で欠かせないのが、王隠堂農園 歴史の深さです。屋号にある「王隠堂」という名は、南北朝時代(1330年代)に吉野へ逃れた後醍醐天皇を当主が匿い、その功績を称えて天皇から直々に賜った姓に由来します。現存する母屋は江戸末期から明治初期の建築様式を今に伝える貴重な建物で、国登録有形文化財に指定されています。
長年培われてきた農家の知恵を次世代へと受け継ぐため、王隠堂農園は農薬や化学肥料に極力頼らない果樹・野菜栽培を推進してきました。地域の伝統食文化と農の価値を直接都市部の人々へ届ける拠点として開設されたのが「農悠舎王隠堂」です。重厚な梁や格式高い床の間が残る座敷に上がると、どこか懐かしく温かい木の香りと共に、何代にもわたり大地を耕してきた人々の静かな誇りが伝わってきます。