導入を検討するユーザーが最も気にするのが、Simejiの安全性と危険性の噂です。ネット掲示板などで「入力した個人情報が外部に筒抜けになるのでは」と囁かれる背景には、過去の歴史的経緯とOSの警告表示が関係しています。
発端となったのは、2013年末に発生したログ送信問題です。当時、クラウド変換をオフに設定していた一部のバージョンにおいて、入力ログがサーバーへ送信される不具合が発覚し、メディアで大きく報じられました。バイドゥ側は速やかに修正対応と謝罪声明を発表し、以降はセキュリティ監査の強化、通信経路のSSL暗号化、サーバー管理体制の再構築を行っています。
また、iPhoneなどでSimejiを設定する際、OSから「フルアクセスを許可すると、過去に入力したクレジットカード番号などの個人情報が転送される可能性があります」という強い警告画面が表示されます。これはAppleがサードパーティ製キーボード全般に対して一律で表示するシステム定型文であり、Simeji固有の危険性を示すものではありません。
Simejiでフルアクセス許可が必要とされる理由は、着せ替え画像のダウンロード、新しいクラウド辞書の同期、キータッチ音の再生など、アプリ本体とキーボード拡張機能の間でデータをやり取りするためです。パスワード入力欄やクレジットカード番号入力欄では、iOSのシステム側が自動的に標準キーボードへ切り替える保護仕様となっており、機密情報が直接収集されるリスクは極めて低く抑えられています。