近年のオデッセイをカスタムする上で絶対に避けて通れないのが、先進安全装備と法規への適合です。見落としがちなポイントを怠ると、思わぬトラブルや事故につながる危険性があります。
最も重要なのがホンダセンシング(Honda SENSING)とグリル交換に伴うエーミングです。RC系の中期以降や現行モデルでは、フロントのエンブレム裏やグリル下部にミリ波レーダーユニットが配置されています。バンパーやグリルを脱着・交換した場合、レーダーの照射角度にわずかなズレが生じる可能性があるため、作業後はホンダディーラーや認証工場でのエーミング(電子制御装置の校正作業)の実施が強く推奨されます。校正費用の相場はおよそ1万5,000円〜3万円程度です。
さらに、マルチビューカメラシステム装着車の場合、フロントカメラの移植作業が発生します。社外グリルにカメラ専用ブラケットが備わっていない場合は、正確なアングルで固定するための加工が必要です。カメラの角度が狂うと、ディスプレイ上のトップダウンビュー映像に歪みが生じるため、ミリ単位の位置決めが求められます。
また、社外グリルの車検対応については、突起物規制(外装突起規制)への適合と、ミリ波レーダーの透過性を阻害しない素材・構造であることが条件となります。電波を遮断する金属メッシュや粗悪な樹脂素材のグリルを使用すると、安全機能がエラーを起こして車検不合格となる事例もあるため、信頼できるアフターパーツメーカーの製品を選定することが肝要です。