SNSやネット掲示板、ファンコミュニティのリアルな声を検証すると、オフコースの「再結成」に対するファンの意識には、明確な成熟と変化が見られます。
5chや知恵袋、X(旧Twitter)上に寄せられるファンの書き込みを精査すると、かつて熱烈に叫ばれていた「もう一度だけでいいから小田さんと鈴木さんが並ぶ姿が見たい」という願望の一方で、近年は次のような意見が圧倒的多数を占めています。
「小田さんも鈴木さんも70代後半。今さら昔の曲を2人でハモる必要はない。それぞれのソロライブで当時の曲を大切に歌ってくれているだけで十分幸せだ」「1982年の武道館、そして1989年の東京ドームでオフコースの物語は完璧に完結している。下手に再結成してあの伝説に傷をつけてほしくない」。
現場目線で言及するならば、オフコースが再びステージ上で再結成を果たす可能性は0%に近いと言わざるを得ません。その理由は確執が残っているからではなく、小田和正、鈴木康博をはじめとするメンバー全員が、自らの音楽に対して妥協を許さないプロフェッショナルだからです。ノスタルジーや商業主義に流されて過去の亡霊を呼び出すことは、彼らが何より嫌う行為です。伝説を伝説のまま美しい記憶として遺すことこそが、メンバーとファンが共有する暗黙の矜持となっています。