自生種は保護対象ですが、園芸店で苗として正規流通しているオキナグサや西洋オキナグサは、家庭の庭や鉢植えで育てることが可能です。山野草特有の性質を理解すれば、毎年美しい花と綿毛を楽しむことができます。
栽培で最も重要な鍵を握るのが、「直根性(ちょっこんせい)」への配慮です。オキナグサの根は太く長く、地中深くまで一本に伸びる性質を持っています。根が途中で折れたり傷ついたりすると極端に弱り、そのまま枯死してしまうケースが少なくありません。
【栽培と植え替えのポイント】
・植え替えの適期と方法:
適期は花後の早春(4月〜5月)または秋(9月下旬〜10月)です。根鉢を崩さず、太い主根を絶対に傷つけないよう慎重に扱います。根が長く伸びるため、浅鉢ではなく深さのある山野草鉢やスリット鉢を選びましょう。
・用土と置き場所:
水はけ(排水性)と通気性を最優先します。市販の「山野草専用培養土」、または「鹿沼土小粒4:軽石小粒3:赤玉土小粒3」の配合用土が適しています。春と秋は日当たりの良い場所で管理し、高温多湿に弱いため、梅雨から夏場にかけては風通しの良い半日陰へ移動させて雨除けを行うのが夏越しの秘訣です。