この奔放な精神性のルーツを辿ると、日本の戦後エンタメ史が持つ野太い幹に行き当たる。テレビの黄金期を牽引したビートたけしが放った数々の毒気とギャグは、人間の本能や愚かしさを決して否定せず、むしろ最高のエンターテインメントへと昇華させた。お茶の間を揺るがした当時の熱狂は、今なお多くのクリエイターの血肉となっている。
同時に、映画界において独自の路線を突き進んだ東映の存在も見逃せない。アナーキーな熱量と猥雑さを包み隠さずスクリーンに叩きつけた映画群は、大衆の欲望を真正面から受け止めることで熱狂を生み出した。タブーを恐れず、観客の原初的な本能を刺激し続けた先人たちの覚悟が、カルチャーの土壌を肥沃にしてきた事実は揺るがない。