オロナインは、切り傷やすり傷、軽度のやけどから初期ニキビまでカバーする「極めて優秀な家庭用万能消毒軟膏」です。しかし、「現代のニキビ専用治療薬」ではないという本質を忘れてはなりません。
日本皮膚科学会が策定する『尋常性痤瘡・酒皶治療ガイドライン』において、現代のニキビ治療の主流は「毛穴の詰まりを根本から取り除く外用薬(過酸化ベンゾイルやアダパレンなど)」です。オロナインは対症療法(増えた菌を一時的に叩くこと)に留まるため、繰り返すニキビの根本解決には至りません。
オロナインでの対処が向いている人と、絶対におすすめできない人の判断基準は以下の通りです。
【オロナインでの応急処置が向いている人】
- 旅行中や夜間など、ドラッグストアや皮膚科に行けない緊急事態である。
- ぽつんと1〜2個だけできた、初期段階の小さな赤ニキビを鎮静させたい。
- 乾燥肌寄りで、部分的な肌トラブルに対して油分による保護が適している。
【オロナインの使用を避けるべき人・皮膚科へ行くべき人】
- 白ニキビ、黒ニキビ、あるいは顔全体に多発しているニキビに悩んでいる人。
- 脂性肌(オイリー肌)で、皮脂分泌が非常に活発な10代(思春期ニキビ)。
- すでに化膿して黄色い膿が見えている、または痛みが激しい重度のニキビ。
- ニキビ跡(赤みやクレーター)を消したいと考えている人。