昭和の巨匠・赤塚不二夫が生み出した原点『おそ松くん』から半世紀。そのDNAを受け継ぎつつ、現代のアニメーション産業の最前線でリメイクされた背景には、アニメーション制作を担当した株式会社ぴえろの圧倒的な挑戦と革新があった。テレビ東京系列での放送開始直後から、シュールでエッジの効いたギャグと時代風刺を連発し、従来の深夜アニメの常識を次々と打破していった。
ナンセンスギャグの極致でありながら、映像美や演出のクオリティは極めて高い。この「本気の悪ノリ」こそが、ギャグアニメというジャンルに新たな息吹を吹き込んだ。ナンセンスの奥に宿る人間愛とパロディの精神は、赤塚イズムの正統進化形であり、今なお色あせない魅力を放っている。