伸びきって乱れた株を元の引き締まったドーム状に戻す唯一の手段が切り戻し(剪定)です。ただし、適切な剪定時期を誤ると新芽が吹かずに枯死するリスクがあるため、植物の生育サイクルに合わせた計画的なアプローチが欠かせません。
オステオスペルマムの切り戻しに適したタイミングは、年に2回訪れます。
1回目の適期は春の開花が一段落した5月中旬から6月中旬(梅雨入り前)です。この時期の剪定は、夏越しに向けた蒸れ防止と草姿のリセットを兼ねた「強剪定〜中剪定」を行います。株全体の草丈を半分から3分の1程度までバッサリと切り戻し、風通しを確保します。
2回目の適期は秋の生育期にあたる9月下旬から10月中旬です。猛暑を乗り越えて再び新芽を動かし始めたタイミングで「軽剪定」を施し、秋から翌春にかけて咲かせる花芽の分岐を促します。11月以降の寒冷期に深く切り戻すと、寒さで新芽が傷み枯れ込む原因になるため避けてください。
剪定時の鉄則は、「切る位置の下に必ず元気な緑の葉や芽を残すこと」です。完全に茶色く木質化した部分だけで葉が1枚もない位置まで切り落とすと、潜伏芽が動かずそのまま枝が枯死する恐れがあります。必ず緑色の小さな新芽が確認できる節の5mmほど上を、清潔な園芸バサミで斜めにカットしてください。