一方で、残されたRYO-Z、ILMARI、DJ FUMIYAの3人は、RIP SLYMEの看板を守る道を選んだ。フェスへの出演や新曲のデジタルリリースを精力的に重ね、往年のファンを歓喜させている。
しかし、そこにSUとPESの姿はない。3人のステージングは依然として華やかでエンターテインメント性に富んでいるものの、PESのあの耳に残るハイトーンボイスとフックの不在に、拭いきれない物足りなさを感じるリスナーも少なくない。失われたピースの大きさを噛み締めながら、それでも現在進行形の音を届ける3人と、それに寄り添う観客の間には、ある種の切ない連帯感が生まれている。