片側だけの耳鳴りは危険信号?聴神経腫瘍の見落としがちな初期症状に関する主要な事実を丁寧にまとめました。詳細な解説をご確認ください。

そもそも、この病気の正体とは何でしょうか。正式には聴神経腫瘍(前庭神経鞘腫と呼ばれ、脳神経の一種である前庭神経の周囲を覆う「シュワン細胞」から発生する良性の脳腫瘍です。良性であるため他臓器への転移や急速な組織破壊を起こすわけではありませんが、頭蓋骨という限られた空間の中で拡大するため、周囲の繊細な神経組織を圧迫していきます。

耳から入った音の情報や、体の平衡感覚を司る電気信号は、すべて内耳から脳へとつながる神経の通り道(内耳道)を通ります。この狭いトンネル内で腫瘍が徐々に増大することで、音を伝える聴神経やバランスを保つ前庭神経が物理的な圧迫を受けます。その圧迫の歪みが、脳に「誤った電気信号」として伝わった結果が耳鳴りであり、信号の伝達が遮断された結果が聞こえの悪化となります。